ガールズカルチャーを牽引するソフィア・コッポラ最新作『プリシラ』より、スーパースターのシャイな一面が垣間見られるロマンティックな本編シーンが到着した。
本作は、エルヴィス・プレスリーと恋に落ちた少女プリシラがたどる魅惑と波乱の日々を、プリシラの視点で繊細に美しく描く物語。シャネルやヴァレンティノが彩る飛びきり甘美なシンデレラストーリーのなかに、ソフィア・コッポラがこれまで描き続けてきた人間の孤独や疎外感といったビターなエッセンスを潜ませた緻密で繊細な本作は「ソフィア・コッポラ 最高傑作」(Rolling Stone)、「First Loveの素晴らしさを描いてる」(Littie White Lies)と評価され、昨年秋、全米ではA24が配給。そのファッション性と話題性で多くの若い女性客を魅了し、『ロスト・イン・トランスレーション』、『マリー・アントワネット』(06)に次ぐ大ヒットとなった。
解禁となったシーンは、自分のパーティにきたプリシラのことが気になるエルヴィスが彼女を誘いベランダへ。遠慮がちに「ところで最近の女子は何を聴いているの?」と話しかける場面から始まる。「ボビー・ダーリン」と答えるプリシラに、ついエルヴィスは「マジか?」と反応。「フェビアン」そして「あなた」と聞いた途端、ホッとした表情で「よかった」「もう忘れられたかと」とエルヴィス。さらに「君の好きな曲は?」「当てようか?」とチャーミングにハニカミながらプリシラに話しかけ、少しずつ二人の距離が近づいていく様子が描かれる。
■『プリシラ』2人の距離が近づく本編シーン
憧れのスーパースターを前に臆することない14歳のプリシラと、意外にもシャイなアプローチをみせるエルヴィス。演じるケイリー・スピーニーとジェイコブ・エロルディの表情も印象的で、二人の恋愛の始まりをロマンティックに紡ぎだしていく。
ソフィア・コッポラ監督は、プリシラの相手役エルヴィスには、数えきれないほど映画やテレビ、文学で描かれてきたエルヴィス像からはみ出すことを厭わない役者を求めていたという。 そんな中、キャスティングされたのが、オーストラリア出身で、『キスから始まる物語』(18)で注目を集め、エメラルド・フェネル監督の「Saltburn」(23・配信中)に出演している若手俳優ジェイコブ・エロルディだ。
「天性のカリスマを備えているし、エルヴィスの外見だけでなく、プリシラが知る感情的な側面も体現しようと取り組んでいた」とソフィア・コッポラ監督。世界が憧れるスーパースターの華やかさと、内なる葛藤や繊細さを抱えたエルヴィスを体現し、その声や佇まいが似ていると話題のジェイコブ・エロルディの演技も見逃せない。
4月12日(金) TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー