フューチャーワールド

水もガソリンも秩序も失った、第三次世界大戦後の荒廃した未来――。傍若無人な権力者･ウォーロード/戦いの王とタトゥー･フェイスら、レイダースは、主人に従順な美しきアンドロイド･アッシュを手中におさめる。 一方、平和主義の人々は、わずかに残った肥沃な土地を隠れ場所にしており、その一つがクイーンが統治する避難所「オアシス」だった。だが、彼女は難病である赤熱病に倒れており、その特効薬が遥か遠方の地“命の寺”にあることを知った息子のプリンスは、一丁の銃を手に、旅立つことを決意する。 数日後、女たちを奴隷にしているラブロード/愛の王が経営する酒場「ラブ･タウン」を訪れた彼は、目の前に現れたアッシュの美しさに一瞬にして魅了される。だが、それは「オアシス」の場所を知りたいウォーロードの罠でもあった。レイダースに囚われ、「オアシス」までの道案内をすることになったプリンスだったが、その道中でアッシュが覚醒。隠された正義に目覚めた彼女は、突然主人であるウォーロードを裏切り、プリンスを連れて、逃亡を図ることになる。 執拗なまでのウォーロードたちの追跡をかわした二人は偶然にも、伝説と言われていた海辺の前にたどり着き、新たな人種に出会う。彼らを率いる「ドラッグタウン」を統治するドラッグロード/薬物の王に、特効薬を懇願するプリンスだったが、その条件と交換に彼女はドラッグを注射。さらに、この地の流儀である、相手が死ぬまで戦い続けるデスマッチの参戦をプリンスに求める。 そして、大男との壮絶な戦いの末、治療薬を手に入れたプリンスだったが、ウォーロードたちの魔の手が「ドラッグタウン」に忍び寄っていた――。