ラモツォの亡命ノート
アメリカ・サンフランシスコ。ゴールデンゲートブリッジを車で颯爽と走るラモツォ。彼女は、亡命チベット人。夫が政治犯として中国で逮捕され、突然、故郷へ帰れなくなった。
最初の亡命先は、インドのダラムサラ。そこで彼女は、道端でパンを売りながら、4人の子どもと義父母を女手ひとつで養った。学校へ行ったことがないラモツォが、人知れず続けていたのがビデオカメラで日記をつけること。その映像には、歴史に翻弄されながらも、前を向いて生きる一人の女性の姿が写っていた。
ラモツォがスイスを経てサンフランシスコに辿り着くまでの6年を、 80時間におよぶビデオ日記とともに描いたドキュメンタリー。