それ~それがやって来たら…
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小林絢香は、ボランティアで少年キャンプの引率者として、親友のすみれと共に山奥のキャンプ場へやってきた。
キャンプに参加したのは小学生の男女6名。都会育ちの彼らは、キャンプを満喫していたのだが…1人だけみんなの輪に入らない子供がいる。小学5年生の上杉響だ。「どうしてみんなと遊ばないの?」と気になって声をかける絢香。
響は詳しくは語らないが、何かを気にしている様子である。拓哉が2人に気づき、「何してんだよ響、一緒に遊ぼうぜ」と言って響を強引に連れていく。響は少し嫌がっているように見える。気がかりな絢香だったが…どこからか口笛の音が聞こえてくる。鋭い眼光の“何者か”が物陰から様子を伺っている事にはまだ誰も気づいていない…。