孤雁一刀流
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戦国時代、伊豆大島でヤスの名手である弥五郎は流刑人の子という薄幸な境遇ながら、陰のない青年に育ち、島の娘・おたいと恋仲になっていた。だがおたいは島長の息子・泰蔵に犯され、身を投げてしまった。怒った弥五郎は泰蔵をヤスで突き殺し、島から逃げることに。たどり着いた伊藤の浜で、彼はおたいと瓜二つのあつと、つるという二人の巫女に助けられた。島の守り神である三島神社で、最初は冷遇されながらも盗賊から大社を守った手柄によって大宮司盛和から認められ、名も伊藤弥五郎としてより強くなるための稽古にいそしむ。その数日後、新陰流の柳生石舟斎が柳生家再興の費用調達にやってきた。石舟斎は弥五郎の素質を見抜き、殺意をこめて弥五郎を叩きのめす。その後も周到な罠を仕掛けて追い詰めようとする石舟斎から逃れるべく、弥五郎は江戸に出て自斉館道場で更なる鍛錬を続けた。1年が経ち、見違えるほど強くなり、自斉から秘剣も授かった弥五郎は、京都におたいらしき娘がいると言う噂を聞いて急ぎ京に向いはじめた。それが石舟斎の罠だと気付きながらも、数々の秘剣を生み出した弥五郎は遂に一刀流を開眼する!