不能犯
(C)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会
都会のど真ん中で、次々と起きる変死事件。現場では、必ず黒スーツの男の姿が目撃される。
男の名は宇相吹正、彼こそがSNSで噂の“ある電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を書いた紙を貼ると、必ず引き受けてくれる”という謎の男だった。ターゲットは確実に死に至るのだが、その死因は病死や自殺に事故──
そう、宇相吹の犯行は、すべて〈不能犯〉なのだ。
警察の上層部もさじを投げる中、ただ一人、立ち上がったのが、女刑事・多田友子。しかも何度か宇相吹と“対決”するうちに、多田だけは宇相吹に心を操られないことがわかっていく──。