残雪

(C)1968 日活
建築家志望の新城高彦は卒業を間近にひかえたある日、夏休みに実習をしたことがある信州の工事現場に、八木教授の命令で書類を届けに出かけた。粉雪の舞う高原で高彦は、ショイコを背負った少女とすれ違った。高彦が炭焼場を訪れるようになったのはその時からだった。やがて、二人は近づき合い、高彦の滞在期間も二日、三日と延びていった。そんな楽しい日々を送っている時、八木教授から呼戻しの電報が届いた。帰ってみると、そこに待受けていたのは、縁談だった。

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