種まく旅人 夢のつぎ木
(C)2016「種まく旅人」製作委員会
岡山県赤磐市役所に勤める片岡彩音は、9年前の春、女優になる夢を胸に、故郷の岡山・赤磐から東京へ向かった。彩音の実家は赤磐で桃農家を営んでおり、両親が亡くなってからは、赤磐市に残った兄・悠斗が一人で桃の栽培をおこなっていた。
そんな矢先、兄・悠斗が病に倒れてしまう。ひと夏だけの約束で桃の栽培を手伝う為、帰郷した彩音。しかし、兄はかえらぬ人となってしまう。
兄が最期まで抱いていた夢は、接木に成功した、桃の新種『赤磐の夢』を新種登録することだった。悩んだ挙句、彩音は、女優の夢を諦め、赤磐に戻り市役所で働きながら、兄の夢実現を目指し『赤磐の夢』の栽培を始める。