マダム

(C)1957 日活
矢田秋子は銀座でも一流のバー“ナシサス”のマダムである。この酒の香と紫煙のうずまく世界には毎夜色と欲のさまざまな花が咲く。赤裸々な男女の人間像に、秋子はこの世を割切って暮しているつもりでも、ふと昔のことを思い出すのであった--彼女はかつて流行作家矢田作之介の愛人であった。しかし、矢田は秋子を愛しながらも、他に何人も女をこしらえた。その上彼は酷いヒロポン中毒であった。それでも、彼女は命がけで矢田に惚れていた。矢田が死ぬと急に周囲は彼女に冷くなった。

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