金づくり太閤記
(C)1960 TOHO CO.,LTD
平山周平は桜レーヨンの総務課長で、無遅刻、無欠勤が自慢だが、大の頑固親爺である。長女の好江は桜レーヨン勤務の中村太郎にとつぎ、夫婦そろってのガッチリ屋。次女の幸子は大学生で、人形グループの仕事に熱を入れている。長男の健太は中学生で、そんな平山家を上手にきりもりしているのは後妻の三千代だった。三千代は秘かに株をやっていたが、周平の甥勇二が大矢証券にいて彼女の金づくりを助けていた。勇二には桜レーヨンに勤める陽子という美人の上とくいができた。彼女は三年前から株をはじめ、百万近く儲けていた。不動産で金づくりしている牧原は、陽子に不動産投資を勧めていた。勇二は気が気でない。