恐怖の弾痕
キャバレー「赤い月」の社長小郷と支配人高城は、裏でひそかに国際麻薬密輸団を操っていた。この秘密を嗅ぎ出して、右翼の暴力団“協友社”の頭領秋原は「赤い月」から軍資金を捻出させようと狙っていた。そこへ、九州の大学を卒業した柔道三段の猛者貴島淳之介が、何も知らずに小郷を頼って上京して来た。小郷は快く淳之介を迎えたが、彼の娘康子は父にも増してこの幼馴染の淳之介の来たことを喜んだ。淳之介は小郷の家から「赤い月」の事務係に通勤するようになったが、康子が次第に彼に魅きつけられて行くのを見て、高城は快く思わなかった。