ならず者
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山奥の松岡飯場に不敵な面魂の男が入って来た。渡り山稼人の寛次である。傍若無人の寛次は来る早々、樵夫の惣兵衛と喧嘩を始めたが、組頭の捨造は、酒と賭博は好きだが腕っこきの寛次に目をかけ彼を使うことにした。山は今、雨が降らないので原木を流し出せず困り切っていた。賃金を受取りに親方の所に行った帳場の津田は半分しか貰えずに帰って来た。飯場で景気直しの酒盛りが開かれた夜、寛次は、賄場で湯上りの鏡をのぞいている賄い女春子を不意に抱きしめた。
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