追憶
(C)2017「追憶」製作委員会
富山県警捜査一課の四方篤は、富山湾を臨む氷見漁港に佇んでいた。そこで刺殺体となって発見された男は、かつて共に少年時代を過ごした旧友だった──。
1992年、冬の能登半島──。
13歳の四方篤は、親に捨てられた同じような境遇の田所啓太、川端悟と共に、軽食喫茶「ゆきわりそう」を営む仁科涼子・山形光男を慕い、家族のような日々を送っていた。しかしある事件をきっかけに、幸せだった日々は突然終わりを告げ、少年たちは離れ離れにばった。
あれから25年──。
刑事となった四方篤は、あの日、二度と会わないと誓った旧友・川端悟と無残にも遺体となった姿で再会を果たす。そして捜査が進むにつれ浮かび上がった容疑者は、田所啓太だった。幼少期を共に過ごした少年たちが一つの事件をきっかけに、刑事、容疑者、被害者という形で25年ぶりに再会し、封印したはずの過去と対峙することになる。
そして、その先にある事件の真実の裏に隠された衝撃の秘密が明かされていく…。