Peach どんなことしてほしいのぼくに
大学へ行くわけでも、真面目に働くわけでもない。仕送りを受けながら都内のマンションに一人暮らしをする靖幸は、アマチュア・ミュージシャン。大した野心もなく、キンタとエリコという二人の友人と毎日街を遊び歩くが、本当に欲しいものはみつからなかった。自分の存在の暖昧さに苛立ちながらも、甘えでやり過ごしているところへ親からの断絶。やがて秘かに想っていたエリコに婚約者が現れて、突然の離別を告げられる。「みんな人は淋しいんだって言うけど、絶対に違う」…靖幸の孤独感に答えは得られるのか。