校庭に東風吹いて

(C)2016映画「校庭に東風吹いて」製作委員会
三木知世は、転勤で小学3年生の蔵田ミチルのクラスを担当する。ミチルは、家では少し話せるのに学校では話せない。一人でトイレに行けない、一人で給食を食べられない、歌えない、絵を描かない…「場面緘黙症」の疾患を持っていた。そんなミチルに知世は共感と愛情をもって接する。夫の真治や母のハル江も一生懸命な知世に協力的だ。 同じクラスには、問題行動の多い安川純平がいる。離婚した母の理恵と純平は父親の借金を背負い貧しい生活を送っている。そんな二人が教室に飛び込んできた青いインコをきっかけに幼い友情を芽生えさせる。段々と心を開いていくミチルだったが、ある日インコが逃げ出したのをミチルのせいだと誤解した純平はミチルを責めてしまう。ショックを受けたミチル不登校になるが、知世はミチルの母・富子と交換ノートを始め何とかミチルを学校に来させようとする。一方、純平はインコが逃げたのはミチルが原因ではなかったことに気付き苦しむ。そんな時理恵が病気になり、助けようとした純平は薬を万引きしてしまう。純平の苦しみを知った知世は生活保護の申請や夫の借金の帳消しにするために奔走する。生徒の家庭にかかわるなという学校からの圧力もあり、今度は知世が心労も相まって倒れてしまう…。果たして知世は子ども達の涙を希望に変えることができるのだろうか?

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