心の日月

(C)KADOKAWA 1954
皆川麗子は心にもない無理強いの結婚を避け、岡山の家を出た。東京に着いた麗子は、東京の大学で勉学中のただ一人の心の人、磯村晃に電話をする。磯村は喜びと驚きの声で10分もすればそちらに行けると答えた。しかし改札口が二つあることを知らなかった二人は、それぞれ別の改札口で数時間も待ち続け、ついに会うことができなかった……。

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