危い橋は渡りたい

(C)1963 松竹
真面目でお人好しと定評のある川島順平は、妻の悦子と幼稚園に通う娘と三人で平和な家庭を営んでいるのだが、悦子はそんな順平をものたりなく思うことがあった。とくに、同じ団地の順平の同僚で次期営業課長と目されている小松と比較するとなおさらだった。この家庭へ、ある日、二人の闖入者があった。一人は生後間もない赤ん坊、社長の息子がバーのホステスに生ませた子供で、社長に秘密裡に預かってくれと頼まれたのだった。もう一人は悦子の妹伸子で、彼女は恋人の田中が転勤となったのを機会に上京したのだった。

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