風のたより
(C)『風のたより』製作委員会
故郷・仙台を離れ東京で暮らしているくるみは友人たちとカフェを開くはずだったが急遽断念することになる。
そんな折、祖父の健が倒れたと連絡が入り病院に駆けつける。奇しくも健は震災後、閉じてしまったお店をやっとの思いで再建しようとしていた矢先のことだった。検査が済んでいるにも関わらず、知人である医師にしばらく入院させてほしいと相談した健はある決断をし、くるみに告げる。
「お店の開業準備をやってくれないか」
しかし、くるみは何もできていないお店を見て「どうせ私には無理…」といつもの口癖が出てしまう。途方に暮れるくるみ。何とか自分の生きる道を見出してほしいと願う健。しかし、二人に残された時間は長くはなかった。