蜜のあわれ
(C)2015「蜜のあわれ」製作委員会
自分のことを「あたい」と呼び、まあるいお尻と愛嬌のある顔が愛くるしい赤子は、共に暮らす老作家を「おじさま」と呼んで、かなりきわどいエロティックな会話を繰り返し、夜は身体をぴったりとくっ付けて一緒に眠る。 しかしなにやら様子がおかしい。赤子は普通の女とは何かが違う。 普通の人間には彼女の正体がわからず、野良猫には正体がバレてしまう。 そう、彼女はある時は女(ひと)、ある時は尾ひれをひらひらさせる真っ赤な金魚だったのです…。 そんな或る時、老作家への愛を募らせこの世へと蘇った幽霊のゆり子が現れる。 老作家の友人・芥川龍之介、金魚売りの男が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて…。