白い沈黙

(C)Queen of the Night Films Inc.
カナダ・ナイアガラフォールズの街でつつましくも幸せな家庭を築き上げたマシューが、突然の悲劇に見舞われた。それはある吹雪の日、スケート選手を夢見る9歳の愛娘キャスを迎えに行った帰り道のこと。行きつけのダイナーに立ち寄ったほんの数分の間に、車の後部座席に残したキャスが忽然と姿を消してしまったのだ。何者かによる誘拐を主張するマシューだったが、具体的な物的証拠や目撃情報は一切ない。刑事たちから疑惑の目を向けられたマシューは、娘の失踪に取り乱した妻ティナからも猛烈な非難を浴びてしまう。 それから8年。 捜査は完全に行き詰っていた。娘を守れなかった自責の念に駆られたマシューは、毎日あてどなく車を走らせてキャスを捜し廻っている。そんなある日、刑事がネット上でキャスに似た少女の画像を発見し、その後も彼女の生存を仄めかす手がかりが次々と浮上する。それはいったい誰が、何のために発したサインなのか。キャスは本当に今も生きているのか。やがてマシューの行く手に待ち受けていたのは、空白の8年間をめぐる想像を絶する真実だった—。

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