二重生活
(C)2015「二重生活」フィルムパートナーズ
大学院の哲学科に通う珠は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。同棲中の彼にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探して立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂の姿を目にする。
作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する」日々が始まった―。