サムライ・ロック
(C)2015 Nagoya Dream Project 製作委員会
バンド『リズムヘッド』のギタリスト・正巳は、弱小プロダクション『柴プロ』に所属しながら No.1アーティストを決めるJMC(ジャパン・ミュージック・カーニバル)でグランプリを獲ることを夢みていた。
西暦1551年、戦国時代。父・信秀の葬儀を飛び出した織田信長と、それに付き従う秀吉。「父上…わしは、どうすればいい?…一体どうすれば…」。信長は日蝕で太陽が黒く欠けていく空を見上げていた。突如暗雲が立ちこめ、轟く雷鳴。閃光に包まれる信長と秀吉。2人の身体は光の中へと溶けていったー。
2015年、名古屋。リズムヘッドがイベントステージで演奏している。その時大きな落雷があり、停電が起きる。すぐに明かりが点くが、ステージ上に仰向けに倒れた正巳の上に秀吉が、さらにその上に信長が…。現代へタイムスリップした信長と秀吉は、柴プロの社長・柴田の目に止まり、リズムヘッドのメンバーとして活動することに。しかし、正巳は父の夢を叶えたいとロックバンドにこだわり、苦悩していた。そんな正巳を見つめる信長もまた、自らの心の奥底にある迷いに翻弄されることに。そして突然、松平竹千代(徳川家康)が現れた。柴田は、家康をさらにメンバーに加え「エンターテインメントを究極まで突き詰めた新しいアイドル」を目指す。ここに『サムライ・ロック』が誕生した。
総勢6人となった彼らに、カリスマアイドルグループ『バディーズ』 の背中が見えてくる。しかし彼らの前に、希望を切り裂く大きな壁が立ちふさがり…。