危険な英雄

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東都日報の新聞記者である冬木明は警視庁番となり、東亜製鉄社長の三原準之助の息子が誘拐されたことを知る。警察と他社が子供の命を守るため発表を見送る中、冬木はこれこそ特ダネとばかりに誘拐事件の記事を掲載してしまう。翌日午前十時に渋谷駅で身代金の受け渡しが行われるはずだったが、新聞の見出しを見た犯人はその場から姿を消してしまった。報道合戦は他社を巻き込み大きくなっていくが、冬木は被害者の姉に手記を書かせたり、あげくの果てには公開前の犯人のモンタージュ写真まで新聞に掲載するのだった。

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