あいときぼうのまち
(C)「あいときぼうのまち」映画製作プロジェクト
敗戦間近の1945年4月、福島県石川町の山奥で学徒動員の中学生により天然ウランの採掘が行われていた。
東京オリンピックの2年後の1966年、福島県双葉町は揺れていた。原発建設を巡って、賛成派と反対派に町が二分され、揉めていたのだ。ウラン採掘をしていた少年は大人になり、どうしても原発建設に賛成とは言えず、町の人間から孤立し、家族はバラバラになっていく。
2011年、その娘は小さいながらも幸せな家庭を作り、還暦を迎えていた。そこに現れる少女時代の恋人。男は原発労働者だった息子を癌で失ったばかりだった。
そして、2011年3月11日。津波で祖母を失った少女は、それを自分のせいだと思い込み、自らを傷つける。すべてを失った家族は再生することができるのか。