パリの哀愁
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パリへ留学中の画学生滝村二郎はふとしたことから、美しい人妻マリー・ローランと知り合い、愛するようになった。マリーの夫ジャンは、密輸で金もうけをしている悪徳業者で、異常に嫉妬深く、常に腹心の運転手マックスにマリーの後を尾けさせていた。二郎に二度と会わない決心をしていたマリーだが、二郎がマックスに傷つけられたために、心配して再会、シャンティの城にピクニックに行く約束をした。日曜日。二人はなだらかな風景を走り抜け、シャンティの城に着いた。森の中で唇を求め合う二郎とマリー。二郎がアパートに帰ると、日本から幼友達の伊都子が、ツアーの途中に立ち寄っていた。二郎は久しぶりに会う伊都子との会話の中にも、マリーの面影が離れなかった。