ナイトピープル
(C)2012「ナイトピープル」製作委員会
街の片隅で営まれているワインバー“Night People”にひとり女が現れる。知的さと美貌を兼ね備えた彼女の名前は杉野萌子。店のマスター・木村信治は過去に愛した人に似た萌子を雇うことにする。やがて常連客に親しまれるようになった萌子に信治は徐々に惹かれていく。ある日、萌子につきまとう刑事を名乗る男。曾根が店にやってくる。曾根は不気味な笑みを浮かべながら信治に告げる。3年前、萌子は大石という男と共謀し、大物国会議員から2億円の金を強奪した前科者であると。大石は行方不明で、奪った金はまだ発見されていない。萌子はその2億円を隠し持ってるに違いない…。困惑した信治だったが、「金の在り処は知らない。罪は償ったのに曾根にひどい目にあわされている」と嘆く萌子の言葉を信じ、曾根の暴挙から萌子を守ろうとする。そんな信治に、古い付き合いのある花宮慧子はある写真を突きつける。そこには、萌子と曾根が密談している姿が写っていた…。