少女と夏の終わり
中学生の瑞樹は、物心つく前に姉が強姦され殺されていた。姉が殺された年齢に達し、大人の身体へ成長することを不安がる瑞樹に対して、親友の薫は気丈に振る舞うが、夏休み以降、男子の視線が自分ではなく瑞樹に向かっている事に気づく。そして、薫は瑞樹に恋心を寄せる浩にある嘘をつく。一方、村で製材所を営む薫の父(圭一郎)は、地域に温泉ランドを建設しようとしている選挙団体と対立し、孤立している。そんな圭一郎のもとに東京から大学教授(日高)が調査に訪れ、圭一郎の山にも異変が起きていると言う。若い娘を生贄に出さないと山が枯渇するという村の伝説と関係があるのだろうか? 選挙当日、瑞樹は姉が死んだ山の祠へお供えに行くが…。