ガラスの城

夫ロオラン判事の休暇で北伊コモ湖畔に遊んだエヴリイヌは快活な旅の青年レミと夫の 眼をぬすんで短い逢瀬を楽しんでいた。夫の任地ベルンに帰ってからも彼女は巴里に去ったレミが忘れられなかったが、姑殺しの裁判に忙殺されてロオランも妻 の気持を知るいとまをもたなかった。旅する者の軽い心でエヴリイヌに接したレミが巴里について真先に訪れるのは、気心の知れたアミのマリオンだった。

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