伝七捕物帖 女肌地獄
(C)1959 松竹
シリーズ第10作。
江戸の町には花嫁誘拐事件が続発した。現場には獣の毛が落ちていた以外に何の手がかりもない。現場を検分に行った伝七は、帰路、女の変死体を見つけた。女は湯女・おしげで、下っ引の又八と駈け落ちの途中で難にあったことが分かった。伝七はおしげの友人・おくめから事情を聞こうとしたが、おくめも見知らぬ男に狙われているという。廻船問屋近江屋庄左衛門の娘おれんと伊勢屋菊太郎との祝言の夜、伝七の目の前で花嫁が掠われた。行方不明になっていた又七の死体も発見された。その腹巻には阿片が隠されてあった。同じ夜、吹矢で殺されたおくめの懐中からは、おしげから預かったという成田山のお札が失くなっていた。