伝七捕物帖 花嫁小判
(C)1955 松竹
シリーズ第5作。
江戸一番の目明し黒門町の伝七はきつつきと呼ぶ盗賊団の一味を捕えたが、一味の浪人大黒弥十郎、てんがいお町、霞の清次の三人を取逃してしまった。捕われて遠島にされたもののうち、源太と嘉六は島を破って逃げ出し、江戸に戻った彼等は再びきつつき団を組織し市中を荒し始めた。その残忍な手口から伝七は弥十郎やお町が一味に加わっていると推定した。ある日子分の竹が伝七によく似た清吉という髪結いを見たと注進に来た。清吉は、伝七の女房お俊が親しくしている両替屋山野屋に信用があり、娘のおいくとは恋仲を噂されていた。