伝七捕物帖 刺青女難
(C)1954 松竹
シリーズ第2作。
徳川家慶の時代。或る夜彫物師藤次郎が殺された。さっそく調査に乗り出した伝七は、お俊と竹を伴って両国の見世物小屋を覗いて廻る中に、軽業師が事件に関係のあることを知った。その帰路お俊は幼馴染の伊之助がおどおどと短刀を買っているのに出会った。伊之助は加島屋の番頭で、文左衛門のかくしごお光と恋仲であった。その中に一番々頭の清兵衛が何者かに殺され、傍に伊之助の短刀が落ちていた事から、早縄の五兵衛は伊之助を下手人と睨んだ。だが伊之助はお俊にかくまわれていた。伝七はお俊の頼みと伊之助が下手人でないという職業的カンで真犯人捜索に必死だった。