翼は心につけて

15歳の鈴木亜里は、両親と弟と団地に住む普通の中学生だった。だがテニスの練習中に激痛が走り、病院での検査の結果、骨肉腫であることが判明する。他への転移を防ぐためには右腕の切断しかないと医師から説明され、両親は病名を隠して亜里を説得。亜里は涙も流さず同意し、切断される方の腕にマニキュアを塗るのだった。手術後、亜里は「学校に戻りたくない」と言い張るが、病院で懸命に働く人たちの姿に感動し、ケースワーカーになるべくリハビリと勉強に励むようになった。

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