白い悪魔

(C)1958 日活
白戸朝子は祖父で牧場主の宗太郎が死んだので、洋装店主牟田口克介の許にひきとられることになった。宗太郎から引継いだ克介のモットーは、朝子を美しく伸びやかに育てるということだった。朝子は十七歳、克介の意に反してお転婆に育っていった。彼女は女子美術大学の入試に合格し、上京した。十月になって克介も上京した。二人は銀座を歩き、ナイトクラブで踊った。あたかも恋人同士のように。克介のホテルに来た朝子は、その豪華な調度のせいか、むやみと興奮していた。克介は彼女の奔放さに、何かいたたまれなくなってホテルを出た。

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