ヒーローショー

お笑い芸人を目指し養成所に通うユウキは、中途半端な日々を送っている。ある日、先輩の剛志から新しいバイトを紹介してもらった。それは、「電流戦士ギガチェンジャーショー」というキャラクターショー。剛志は悪役の怪人、司会をつとめる美由紀は剛志の彼女だ。ギガレッドを演じる俳優志望のノボルと、ギガブルーのツトムは剛志をバカにしている。ユウキは、とりあえず悪の手下その１からショーに参加することになった。ある日、ノボルが剛志の彼女である美由紀を寝取ったことがバレ、剛志とノボルはショーの最中にも関わらず、舞台上で観客や構成を無視した大乱闘を繰り広げる。それでも、彼女を奪われた剛志の怒りは収まらない。首に龍のタトゥーを入れているサーフショップの鬼丸のところへ行き、ノボルらをシメて欲しいと頼み込んだのだ。鬼丸は、ノボルとツトムを散々に痛めつける。ツトムの兄・拓也は、逆に剛志たちを返り討ちにしてやれと、自衛隊時代の友人で凶暴な悪友の勇気に相談を持ちかけるのだった。勝浦まで呼び出された鬼丸たち、剛志もノボルも今さら逃げることもできず、ユウキも巻き込まれていく。暴力は次第にエスカレート。そして殺人がおきてしまう。犯した罪を隠蔽するため、なお一層彼らの暴走は果てしなく広がっていく。