今度は愛妻家
(C)2010「今度は愛妻家」製作委員会
北見俊介は、かつて売れっ子カメラマンだった。だが今では仕事もせずにプータロー同然のオキラクな生活をおくっている。妻さくらは、大の健康マニア。健康に関する新聞のスクラップ集めに、毎日注がれるニンジン茶、そして子作り旅行にせっつかれる日々。俊介も、クリスマス直前のある日、さくらに沖縄へ子作り旅行へ連れられることに。しかし、その日を境にさくらと俊介に微妙な変化が訪れる。 さくらは俊介に愛想をつかしたかのような態度をとり、なぜだか俊介は写真が撮れない、そして一層の自堕落な生活をおくる。そして、ある日、俊介はカメラに残された一枚の写真をみつける。それは、走っていくさくらの、小さくなった後ろ姿。俊介は何かを少しずつ理解し始める。