リリィ、はちみつ色の秘密
(C)2008 Twentieth Century Fox
1964年。アメリカ、サウスカロライナ州シルヴァン郊外。14才になるリリィ・オーウェンズは、桃農園を営む父のT・レイと暮らしていた。リリィが4歳の時、彼女は誤って拳銃の引き金を引いて、母親を死なせてしまった。それ以来、罪の意識を背負いながらリリィは生きてきた。14才の誕生日を迎えた夏の日のこと。オーウェンズ家で働く黒人家政婦のロザリンが選挙の登録行った町で白人の嫌がらせにあい、袋叩きにされたあげく、警察へ連行された。助けようともしないT・レイに、怒りと不満をぶつけるリリィ。だが、かえってきた言葉は、「ママはお前を捨てて逃げたんだ」と。リリィが描いていた優しい母のイメージを覆す、信じたくない言葉だった。「母は私を愛していなかったの?」。心の中に大きな疑問符を抱いたリリィは、答えを見つけるために旅に出ようと決意した。こうして、T・レイに書置きを残してたリリィは旅立つのだった。