ララピポ

栗野健治は、23才の風俗専門のスカウトマン。渋谷のセンター街に立ち、女たちを口説き落とすことが仕事だ。杉山博は、売れないフリーライター。栗野と同じマンションの階下の部屋に住む彼は、天井に耳を当て、栗野が相手をしている女のあえぎ声を盗み聞きするのが日課。ある夜、酔った彼は、ロリータファッションでアニメ声の太った女と知り合う。そのまま女のマンションに直行した二人は、何度もセックスする。その女は、玉木小百合。26才のアニメ声優志望だが、自分の部屋に誘い込んだ男とのセックスを自分で隠し撮りし、それをデブ専の裏DVDとして売りさばくことを生業としていた。当然、杉山が出演しているDVDソフトも渋谷のアダルトショップに並ぶことになる。同じ頃、デパートに勤務する20才のトモコは、スカウトしてきた栗野との関係にハマり、風俗店で働くようになっていた。すっかり栗野に恋しているトモコは、やがて彼の勧めで、AVに出演することになる。SFオタク青年や、ゴミ屋敷の女も登場し、少しずつ運命が交錯していく。