悪夢探偵2

影沼京一は、他人の夢の中に入ることが出来る特殊能力を持ち、悪夢探偵と呼ばれている。新しい依頼者は、女子学生の雪江。彼女の悪夢には、同級生の菊川夕子が現れるという。夕子は異様な怖がりで、それを面白がった雪絵と睦美は、アキ子を誘って夕子を体育倉庫に閉じ込めるというイタズラをした。その日から夕子は不登校になり、雪絵の悪夢に姿を現すのだった。そして事件は起こった。睦美が授業中に心臓発作で急死。雪絵は次は自分かも知れないとパニックに陥るのだった。京一は重い腰を上げ、夕子の家へ向かう。夕子の精神性に京一は、亡き母を思い出す。母は繊細な心を持ち、取り囲む世界全てを恐れていたのだ。そして自分で命を絶ったのだ。世界そのものを怖がる夕子は、母に似ている。京一は雪絵の悪夢に入り込む決意をするのだった。