むずかしい恋
(C)2007「むずかしい恋」製作委員会
都会の片隅にひっそりとあるバー、「NO-MU」。その店のバーテンダー南アキラは、ここに通う男女の恋の行方を静かに見守っている。将来に不安を抱えるアカネと、仕事一筋のサラリーマンのトオル。煮え切らないアカネの態度にイライラするトオルだが、アカネが読んでいた本に挟まっていた産婦人科のレシートを見つけてしまう。プレイボーイの大介は、今夜こそ雅代を口説こうとする。祐司は、就職活動に行詰まり、彼女にも振られたばかり。ヤケになった彼に、居合わせたデリヘル嬢のマリが挑発する。カウンターの隅で本を読んでいる静香は、バレエのプリマドンナ。かつてアキラと同じ舞台に立っていた。店を訪れる人々の恋模様が鮮やかに浮かび上がっていく。