記憶の旅人

マサチューセッツのターミナルケア(終末医療)最新施設で、「ザ・コンプレックス」と呼ばれるセンターで目覚めた、17歳のバーニー・スノウ。周囲は末期がんや不治の病で余命いくばくもない少年少女たちだが、なぜかバーニーひとりだけは、記憶喪失患者だった。彼が覚えているのは、名前と、赤いコンパーティブルカーを運転する自分の姿。担当のハリマン医師はあきらかにそれ以上の情報を持っていたが、記憶を失う前に、バーニー本人と取り決めた約束によりそれ以上は明かせないと言う。そしてバーニーはその取り決めで、ある実験に協力しながら治療を受けることになっていた。

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