落語娘
(C)2008「落語娘」製作委員会
香須美は、大学を卒業するとすぐに憧れていた落語界に飛び込んだ。二つ目昇進を目指す、駆け出しの女前座である。伝統芸能の世界では、女は風当たりが強い。冷たい視線を浴びる中、一生懸命精進しているのだ。香須美の師匠は三々亭平佐。かつては脚光を浴びていたが、奔放な生き方が災いしてお座敷もかからない。そして、借金取りが楽屋に押しかける始末。そんなある日、平佐が禁断の落語として長く封印されていた「緋扇長屋」に挑むという。作者は執筆直後に謎の死を遂げ、これを演じた噺家は、次々に急死したという因縁話である。香須美は猛反対するが、平佐は演じるつもりだ。香須美と平佐は、山深い村に住む登志子という未亡人を訪ねる。彼女は、40年前の高座でこの噺を演じて怪死した噺家の妻だった。その夜、二人は世にも不思議な体験をするのだった。
- 公開日
- 2008年8月23日(土)
- 監督
- 中原俊
- 撮影
- 田中一成
- 出演
- 美村里江 益岡徹 伊藤かずえ 森本亮治 利重剛 ベンガル 大河内浩 勝矢 久保晶 安藤彰則 藤本七海 金田龍之介 笑福亭純瓶 河村春花 中村まり子 峰岸徹 なぎら健壱 絵沢萠子 津川雅彦 春風亭昇太
- 製作年
- 2008
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 109
- INTRODUCTION
- 小さい頃より憧れていた落語界に飛び込んだ香須美。女に風当たりが強い伝統芸能の世界で、香須美はどう生きていく?柳家喬太郎の指導・監修による本格的落語映画がついに完成した。原作は、落語ファンからも注目される新鋭作家・永田俊也の「落語娘」。女前座・香須美を演じるのは、『この胸いっぱいの愛を』『着信アリ2』のミムラ。師匠・三々亭平佐役には、『寝ずの番』で初監督も果たした日本を代表するベテラン俳優・津川雅彦。そのほか、益岡徹、伊藤かずえ、森本亮治、なぎら健壱など個性的なキャストが登場する。監督は、『櫻の園』『12人の優しい日本人』などの傑作で知られる中原俊が務めている。
- STORY
- 香須美は、大学を卒業するとすぐに憧れていた落語界に飛び込んだ。二つ目昇進を目指す、駆け出しの女前座である。伝統芸能の世界では、女は風当たりが強い。冷たい視線を浴びる中、一生懸命精進しているのだ。香須美の師匠は三々亭平佐。かつては脚光を浴びていたが、奔放な生き方が災いしてお座敷もかからない。そして、借金取りが楽屋に押しかける始末。そんなある日、平佐が禁断の落語として長く封印されていた「緋扇長屋」に挑むという。作者は執筆直後に謎の死を遂げ、これを演じた噺家は、次々に急死したという因縁話である。香須美は猛反対するが、平佐は演じるつもりだ。香須美と平佐は、山深い村に住む登志子という未亡人を訪ねる。彼女は、40年前の高座でこの噺を演じて怪死した噺家の妻だった。その夜、二人は世にも不思議な体験をするのだった。
- CASTING
- ●ミムラ 1984年生まれ。埼玉県出身。03年ドラマ「ビギナー」でデビュー。主な出演作は、ドラマ/「離婚弁護士」「いま、会いにゆきます」「斉藤さん」、映画/「海猫」(04)、「着信アリ2」(02)、「サイドカーに犬」(07)など。 ●津川雅彦 1940年生まれ。京都府出身。56年「狂った果実」で映画デビュー。主な出演作は、「あげまん」(90)、「スーパーの女」(96)、「マルタイの女」(97)、「THE有頂天ホテル」「寝ずの番」(06)、「愛の流刑地」(07)など。 ●益岡徹 1956年生まれ。山口県出身。80年舞台「ソルネス」でデビュー。主な出演作は、「マルサの女2」(88)、「マルタイの女」(97)、「ALWAYS 三丁目の夕日」(05)、「それでもボクはやっていない」(07)など。 ●伊藤かずえ 1966年生まれ。神奈川県出身。79年「花街の母」で映画デビュー。主な出演作は、ドラマ/「ねらわれた学園」「ナースのお仕事」、映画/「彼女が水着に着がえたら」(90)、「ナースのお仕事ザ・ムービー」(02)など。 ●利重剛 1962年生まれ。神奈川県出身。主な出演作は、「東京日和」(97)、「EUREKA」(00)、「ゲゲゲの鬼太郎」(07)、「うた魂」(08)など。 ●なぎら健壱 1952年生まれ。東京都出身。70年代フォークシンガーとして活躍。主な出演作は、「釣りバカ日誌10」(98)、「狼少女」(05)、「魂萌え!」(07)など。
- 配給会社
- 日活