凍える鏡
(C)2007「凍える鏡」製作事務所
都会の片隅で自分の描いた絵を売る青年・瞬と、信州の山荘にひとり暮らす童話作家・香澄。親子以上に年の離れた2人はある日街の雑踏で出会い、いつしか不思議な絆で結ばれていく。瞬は少年のように純な心を持っていたが、幼児期に受けた母からの虐待のため、その精神は不安定で、すぐに怒りを爆発させては周囲と問題を起こすのだった。困惑した香澄は、一人娘で臨床心理士の由里子に瞬の治療を依頼する。カウンセリングを通し、少しずつ心の安らぎを覚え、由里子に好意を寄せていく瞬。だが実は由里子も母親の香澄に対し、密かに充たされぬ感情を抱いていた…。