ゼロ時間の謎
2007-Les Films Francais – Tous droits reserves visa d’exploitation n°116082- depot legal 2007
大金持ちの叔母が住む、海辺の別荘へ避暑にやってきたギョームは、若い新妻と前妻のご機嫌取りで気が安まらない。2人の妻の信奉者・若い男たちも姿を現して、不穏な空気が充満。そして雨上がりの清々しい朝、叔母の死体が発見された。豪華キャストの競演が見もののエレガントなサスペンス。
- 公開日
- 2007年12月15日(土)
- 監督
- パスカル・トマ
- 撮影
- ルナン・ポレス
- 音楽
- ラインハルト・ワーグナー
- 製作年
- 2007
- 製作国
- 仏
- 原題
- L'HEURE ZERO
- 上映時間
- 108
- INTRODUCTION
- 2人の妻を連れた男、その妻たちに恋する若い男たち2人。それは嫉妬と恨み、怒り、策謀が絡んだ夏休みの始まりであった。原作は、ミステリーの女王アガサ・クリスティー。数多くの著書の中から、ベストテンを選ぶなら、本作は「オリエント急行殺人事件」と並び賞される傑作である。監督は、「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵」に続いてメガホンを取るパスカル・トマ。主演は「僕を葬る」のメルヴィル・プポー。2人の妻を連れたテニスプレイヤー役を見事に演じている。前妻役には、キアラ・マストロヤンニ。後妻役にはローラ・スメット。そして、叔母役の「8人の女たち」の名女優ダニエル・ダリュー、パタイユ警視にフランソワ・モレル、さらにクレマン・トマ、アレサンドラ・マルチネスなどベテランが脇を固めている。
- STORY
- テニスプレイヤーのギョームは、若くて美しい新妻キャロリーヌを連れて、ブルターニュの海辺の町を訪れる。そこは、大金持ちの叔母カミーラの別荘で、毎年夏になると彼はここで過ごすのだ。キャロリーヌは、この旅に気がすすまない。それは、叔母は自由奔放なカミーラを下品だと嫌っているのである。また、今年は何故かギョームの前妻オードもやってくる。叔母の付き人をしているマリは、この3人の面倒に手を焼くが、彼はオードにも気がある素振りを見せる。それに加え、昔からオードに恋焦がれている親戚のトマ、ジゴロのフレッドも現れ、嫉妬と恨み、怒り、策謀が絡んだ夏休みが始まろうとしていた。ある夜、別荘の晩餐会に招かれた弁護士のトレヴォースが、心臓発作で死亡した。この事件が、別荘に暗い影を落としていくことになる。ギョームはオードに復縁しようと言う。その現場をキャロリーヌに見られてしまう。二人は大喧嘩を始めるのだった。その晩、激しい雨が降っていた。ギョームは叔母に呼ばれ、喧嘩について聞かれる。そして、叔母はオードを出て行かせるという。だが、ギョームは激怒するのだった。翌朝、叔母カミーラは死体となって発見された。果たして誰が犯人なのだろうか。
- CASTING
- ●メルヴィル・プポー 1973年生まれ。パリ出身。89年「15歳の少女」でセザール賞候補。主な出演作は、「愛人/ラ・マン」(92)、「いちばん美しい年令」(94)、「エリザ」(95)、「ル・ディヴォース/パリに恋して」(03)、「ぼくを葬る」(05)など。 ●キアラ・マストロヤンニ 1972年生まれ。パリ出身。カトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニの娘。93年「私の好きな季節」で映画デビューし、セザール賞候補。主な出演作は「プレタ・ポルテ」(94)、「そして僕は恋をする」(96)、「クレーヴの奥方」(99)、「デブラ・ウインガーを探して」(02)など。 ●ローラ・スメット 1983年生まれ。パリ出身。ジョニー・アリディとナタリー・バイの娘。03年「加速する肉体」でセザール賞候補と「ロミー・シュナイダー賞」受賞。主な出演作は「La Femme de lete」「石の微笑」(04)、「UV」(07)など。 ●ダニエル・ダリュー 1917年生まれ。ボルドー出身。1936年「うたかたの恋」で人気爆発。主な出演作は「快楽」(51)、「ナポレオン」(54)、「忘れえぬ慕情」(56)、「ロシュフォールの恋人たち」(67)、「僕と一緒に幾日か」(88)、「8人の女たち」(02)など。
- 配給会社
- 熱帯美術館