エディット･ピアフ 愛の讃歌

第一次世界大戦の真っ只中、1915年、エディット･ピアフは誕生した。彼女の母親は路上歌手。やがて、祖母が経営する娼館にピアフは預けられた。虚弱体質の彼女は失明してしまう。娼館の女たちは、彼女に精一杯の愛を注いぐのだった。そして、聖テレーズに祈りを捧げた時、奇跡的が起こった。彼女の目は光を取り戻したのだ。1935年、パリのストリートで歌っていたところ、パリの名門クラブ「ジェルニーズ」のオーナー、ルイ･ルプレが彼女を採用した。彼女の舞台は大成功を収め、一躍時の人となった。彼女の歌を聞きに毎晩満席。だが、父親と慕っていたルイ･ルプレが亡くなる事件で、彼女の栄光はがけってしまった。絶望の淵に立たされた彼女。そんな時、著名な作詞･作曲家レイモン･アッソが彼女を救うのだった。スターダムを駆け上がるピアフ。1947年、ニューヨークでマルセル･セダンと出会う。ピアフとマルセルは惹かれあっていく。また、マレーネ･デートリッヒと生涯を通じて友情を育む。1949年10月28日、マルセルはがニューヨークにやってくる日。ピアフにもたらされた知らせは、彼の乗った飛行機が墜落したという事実だった。彼女は、マルセルに聞かせるために、ステージで新曲を発表する予定だったのだ。その曲名は「愛の賛歌」だった。 2007年の米アカデミー賞でマリオン･コティヤールが主演女優賞を受賞。