オリヲン座からの招待状
(C)2007「オリヲン座からの招待状」製作委員会
1通の招待状が人々に届けられた。そこには、昭和25年の開館以来半世紀以上にわたって親しまれてきた、映画館オリヲン座が閉館することが記されていた。昭和30年代、先代の館主・豊田松蔵が病に倒れ、その弟子であった留吉が、その志を引き継いだ。先代の妻・トヨと映画館を守る事となったのだ。当時世間では、師匠のかみさんを寝取った若主人、不義理な女将などと陰口を叩かれたりもした。斜陽産業になり始めた映画業界、貧乏に耐えながらもひたすら映画を愛し、何よりも純粋にお互いを思いやり、愛し続けたのだった。そんなオリヲン座を一番の遊び場としていた幼い子供たちがいた。やがて大人になり、結婚して東京で生活を送っていたが、いつしかお互いを思いやる心を見失い、別れを決意していた。そんな祐次と良枝の元にも、この招待状が届くのだった。様々な人が、オリヲン座最後の上映に向け、思い出の路地を曲がってやってくる。そこには、優しい奇跡が待ち受けているのだった。
- 公開日
- 2007年11月3日(土)
- 監督
- 三枝健起
- 撮影
- 柳田裕男
- 音楽
- 村松崇継
- 製作年
- 2007
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 116
- INTRODUCTION
- 大ベストセラー「鉄道員(ぽっぽや)」の最終篇に所収され、長く映画化が待ち望まれていた「オリヲン座からの招待状」。国民的人気作家である浅田次郎氏の感動作がついに映画化された。主演には、山田洋次監督「たそがれ清兵衛」で日本アカデミー賞主演女優賞受賞に輝く、日本を代表する女優宮沢りえ。相手役には、クリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」抜擢された実力派俳優・加瀬亮。また、宇崎竜童、田口トモロヲ、中原ひとみ、樋口可南子、原田芳雄などと豪華キャストが顔を合わせている。四季の風情が美しい京都を舞台に、映画館を守り続けた二人の奇蹟の愛を描く、新しい感動作が完成した。監督は、97年「MISTY」で映画監督デビューした三枝健起が務めている。メインテーマは、ニューヨーク・ブルーノートで日本人初の3年連続公演や全米・ヨーロッパ・中東など各国でのツアーを大成功させたジャズアーティスト・上原ひろみ。大人のラブ・ストーリーにふさわしいスコアを提供している。
- STORY
- 1通の招待状が人々に届けられた。そこには、昭和25年の開館以来半世紀以上にわたって親しまれてきた、映画館オリヲン座が閉館することが記されていた。昭和30年代、先代の館主・豊田松蔵が病に倒れ、その弟子であった留吉が、その志を引き継いだ。先代の妻・トヨと映画館を守る事となったのだ。当時世間では、師匠のかみさんを寝取った若主人、不義理な女将などと陰口を叩かれたりもした。斜陽産業になり始めた映画業界、貧乏に耐えながらもひたすら映画を愛し、何よりも純粋にお互いを思いやり、愛し続けたのだった。そんなオリヲン座を一番の遊び場としていた幼い子供たちがいた。やがて大人になり、結婚して東京で生活を送っていたが、いつしかお互いを思いやる心を見失い、別れを決意していた。そんな祐次と良枝の元にも、この招待状が届くのだった。様々な人が、オリヲン座最後の上映に向け、思い出の路地を曲がってやってくる。そこには、優しい奇跡が待ち受けているのだった。
- CASTING
- ●宮沢りえ 1973年生まれ。東京都出身。88年「ぼくらの七日間戦争」で映画デビュー。02年「たそがれ清兵衛」で日本アカデミー賞主演女優賞など多数受賞。主な出演作は「父と暮らせば」(04)、「花よりもなほ」(05)、「トニー滝谷」(06)など。 ●加瀬亮 1974年生まれ。神奈川県出身。00年「五条霊戦記」で映画デビュー。主な出演作は「スクラップヘブン」(05)、「ハチミツとクローバー」(06)、「硫黄島からの手紙」(06)、「それでもボクはやってない」(07)など。 ●宇崎竜童 1946年生まれ。京都府出身。ダウン・タウン・ブギブギ・バンドで活躍。78年、「曾根崎心中」(78)で映画デビュー。以降数多くの作品に出演。 ●田口トモロヲ 1957年生まれ。東京都出身。89年「鉄男」に主演し、高い評価を得る。03年初映画監督作「アイデン&ティティ」が話題になる。 ●中原ひとみ 東京都出身。03年「わらびのこう蕨野行」で日本映画批評家大賞助演女優賞受賞。 ●樋口可南子 1958年生まれ。新潟県出身。80年「戒厳令の夜」で映画デビュー。主な出演作は「陽炎」(91)、「阿弥陀堂だより」(02)、「明日の記憶」(06)など。 ●原田芳雄 1940年生まれ。東京都出身。68年「復讐の歌が聞こえる」で映画デビュー。03年紫綬褒賞受章。主な出演作は「父と暮らせば」(04)、「亡国のイージス」(05)、「どろろ」(07)など。
- 配給会社
- 東映