雲南の少女 ルオマの初恋
中国雲南省の美しい村。観光客が行き来する道端で、ハニ族の民族衣装を着た17歳の少女・ルオマが、おいしそうな香りをさせながら今日もとうもろこしを焼いている。
ある日、坂の上にある写真館を営む青年アミンが声をかけてきた。彼はルオマにとうもろこしを焼いて貰うが、小銭がないという理由で、自分のウォークマンをルオマに預けた。
小さな機械から流れる耳慣れぬ美しい外国の音楽に、すっかり世界中のものが美しく見えるようになったルオマは、都会(昆明)から写真家をめざして雲南省に来たアミンに夢中になった。
翌日、アミンは民族衣装に身を包み焼きとうもろこしを売るルオマの周りに群がる観光客たちが、彼女と一緒に写真を撮りたがっていることに目を見張る。彼は、棚田を背景にして外国人観光客相手に写真撮影の商売をしようとルオマに提案した。