世界はときどき美しい
(C)2006「世界はときどき美しい」製作委員会
平凡な男女の人生を切り取りつつ、生きることの素晴らしさを静かに描き出す5編の短編オムニバス。
- 公開日
- 2007年3月31日(土)
- 監督
- 御法川修
- 脚本
- 御法川修
- 撮影
- 芦澤明子
- 製作年
- 2006
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 70
- INTRODUCTION
- 本作は、人間の内面の表情を繊細に描いた5つの短編。ありふれた日常の中で、人が生きる支えとなる大切な何かを見つけだす試みとなっている。映画のタイトルは、フランスの詩人ジャック・プレヴェールの「われらの父よ」の一節。物語のそれぞれの主人公を演じるのは、松田龍平、市川実日子、片山瞳、松田美由紀、柄本明。ほか、浅見れいな、木野花、あがた森魚、尾美としのりなど才能豊かな俳優陣が顔を揃えている。また、世界的なオペラ歌手・鈴木慶江が歌声を披露。監督は、本作でデビューとなる御法川修。撮影は「LOFT」「叫(さけび)」の芦澤明子が担当している。
- STORY
- <第1章>世界はときどき美しい 絵画教室でヌードモデルをしている野枝は38歳。東京に暮らして19年になる。暮れに体調を崩し、病院に通っている。それがきっかけで、命に対して慎み深い気持ちになった。人間はやがて衰え、死ぬ運命にある。カフェに飾ってある、自分がモデルになった絵を見るたび、「あなたが描かせたんですよ」と言う画家の言葉を嬉しく思い出すのだった。 <第2章>バーフライ 蠅男と綽名される中年のおやじ。今夜もバーで飲んでいる。路上稼業の男。弱気になる時もあるが、悲しみを埋めるように酒を飲むのだ。工事現場に座り込み、「目をとじて気を失えば明日になっている」。帽子だけは欠かさないまま、蠅男は路上で眠っている。 <第3章>彼女の好きな孤独 まゆみと邦郎はセックスの後、裸でとりとめのない会話を交わしている。だが、どこか話は噛み合わない。「私は彼が好きなんだろうか?」まゆみは思う。そして、ひとり別の事を想像する。自分も邦郎もいつかは死ぬんだということを思う。
- CASTING
- ●松田龍平 1983年生まれ。東京都出身。99年「御法度」で映画デビューし、日本アカデミー賞新人賞を受賞。主な出演作は、「青い春」(02)、「昭和歌謡大全集」(03)、「恋の門」(04)、「悪夢探偵」「長州ファイブ」(07)など。 ●市川実日子 1978年生まれ。東京都出身。00年「タイムレスメロディ」で映画デビュー。「blue」でモスクワ国際映画祭最優秀女優賞、「とらばいゆ」でヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。舞台「哀しい予感」に出演。 ●片山瞳 1980年生まれ。福岡県出身。ファッション雑誌でモデルとして活躍。また、「ROLEX」など有名ブランドの広告、「CHANEL」「FENDI」などのファッションショーに出演。本作で映画デビュー。 ●松田美由紀 1961年生まれ。東京都出身。78年「金田一耕助の冒険」で映画デビュー。主な出演作は「エレファントソング」(94)、「のど自慢」(99)、「クロエ」など。 ●柄本明 1948年生まれ。東京都出身。76年劇団乾電池結成。97年「うなぎ」で日本アカデミー賞助演男優賞受賞。98年「カンゾー先生」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞。主な出演作は、「容疑者室井慎次」(05)、「日本沈没」(06)など。
- 映倫
- 99