この世の花 第一部 慕情の巻
(C)1955 松竹
有川貢は帝国発電の専務浅間剛造の書生をしながら大学へ通っていたが、令嬢久美子とすべてを許し合う仲となった。有川の学友吉野も彼女を愛しているが、剛造は岩部川ダム建設の汚職に連座し、それを吉野の父の融資で防ぐため、娘を彼と結びつけようとして有川を追いだした。その上、自分の持ち家に住むお信と由美の母娘も、有川に好意を持つ由美が彼と久美子の連絡を取ったのを知って追い出してしまう。貢が心変わりしたと誤解した久美子は、彼の子供を妊んでいるのを秘めて吉野と結婚した。