悲しき天使(2006)

(C)2006 ツインズジャパン
松下泰造という男の死体が、多摩川河川敷で発見された。犯人は泰造の子供である和夫と那美だった。和夫は身柄を拘束され、那美は行方がわからなかった。警視庁の刑事・河野薫は、那美が泰造に拳銃を向けた時に、彼女が言った言葉が心に引っ掛かっていた。「人の人生、無茶苦茶にしやがって!」。那美と父親の間には何があったのか。同僚や上司の反対を押し切って、薫は、那美のかつての恋人・関川慎二に会いに大分へと向った。那美が関川のもとを訪ねると考えたのだ。上司からは6日間の期限を切られた。薫と、ベテラン刑事・沖島啓介は、関川が経営する旅館の向かいで、那美の張り込みを始めた。関川には妻・敦子と息子がいて、幸せそうに暮らしている。こんな平和な家族に、殺人犯である那美が過去を甦らせたとしたら。そう思うと薫の心は揺れるのだった。やがて明らかになる関川の過去。かつてサッカー選手を目指していた関川の未来を奪ったのは、松下泰造であったという。

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