幻遊伝
(C)2006 Tripping Film Partners
台北で漢方薬店を営む父とふたり暮らしのシャオディエは、故郷・日本で暮らすのが夢。ところが何故か父は、猛反対。その日も、口論の末に飛び出して何と、時空の交差点にブチ当たり、中世の台湾へタイムスリップ。義賊の少年ハイションと、恋と危険がいっぱいの予測不可能の旅が始まった。
- 公開日
- 2006年8月26日(土)
- 監督
- チェン・イーウェン
- 撮影
- リー・ピンビン
- 製作年
- 2006
- 製作国
- 日=台
- 原題
- TRIPPING/神遊情人
- 上映時間
- 102
- INTRODUCTION
- 日本人の女の子、小蝶は親の夢を叶えるため家族で台湾へ渡った。ところが、昔の中国へタイムスリップしてしまうのだった。本作は、「アジア全域から選りすぐりの才能を集めて、究極の痛快エンタテインメント映画を作ろう」という企画のもと、日本・台湾・中国・香港の精鋭スタッフと豪華キャストのコラボレーションが実現した。時空を超えたラブロマンス、ホラー、中世の台湾を舞台にした時代劇、カンフー・アクション。あらゆる娯楽映画の要素を盛り込んだ、痛快なストーリーが描かれている。ヒロインのシャオディエを演じるのは、『姑獲鳥の夏』や『容疑者 室井慎次』の田中麗奈。相手役には『藍色夏恋』の主演で鮮烈なデビューを飾った、チェン・ボーリン。伊東美咲と共演した『アバウトラブ/関於愛』で、日本でも人気となった。そのほか、大杉漣、ホン・ティエンシャン、ミャオ・ツーチィエなど個性派たちが素晴らしい演技を披露している。監督は、宮沢りえ主演の『運転手の恋』(00)で第37回台湾金馬奨審査員大賞を獲得したチェン・イーウェンが務めている。
- STORY
- 漢方薬店『大和漢薬鋪』の一人娘であるシャオディエ(田中麗奈)は経営者の父親(大杉漣)にいつも反抗している。まだ見ぬ故郷の日本に帰りたいという、彼女の希望を聞き入れてくれないからである。ある日、ケンカして家を飛び出したシャオディエは、時代劇の撮影用に作られた映画村の立ち入り禁止の場所に入って、なんと遠い昔の台湾に一人だけタイムスリップしてしまった。彼女は、悪霊退治で酒代を稼いでいる百鶴道士に出くわす。シャオディエを妖怪だと勘違いした百鶴は、彼女に霊符を貼ったり、黒犬の血を吐きかけたりするが、当然なんの効き目もない。「何するのよ、ヘンタイ!」と激怒するシャオディエ。投獄されているハイションとアーゴウ。彼らは、洪水で飢饉になった故郷の村を救うため盗賊をしている。脱獄に成功した二人は、キョンシーに襲われ、アーゴウが咬まれてしまう。そこに現われたのが百鶴。解毒の方法を教わり、二人は弟子として百鶴に同行することになった。その時、シャオディエが百鶴を追ってやってくる。こうして四人での旅が始まるのだった。
- CASTING
- ●田中麗奈 1980年5月22年生まれ。福岡県出身。98年『がんばっていきまっしょい』でデビューし、第22回日本アカデミー賞新人俳優賞、第41回ブルーリボン賞新人賞など多数受賞。主な出演作は『はつ恋』(00)、『東京マリーゴールド』(01)、『きょうのできごと』(04)、『ドラッグストア・ガール』(04)、『姑獲鳥の夏』(05)、『容疑者 室井慎次』(05)など。 ●チェン・ポーリン 1983年8月27日生まれ。台北出身。02年『藍色夏恋』で映画デビュー。主な出演作は、『五月の恋』(04)、『the EYE3』(05)、『最後の恋、初めての恋』(03)など。 ●大杉漣 1951年9月27日生まれ。徳島県出身。93年『ソナチネ』で注目を集める。99年には北野武監督『HANA-BI』の演技でブルーリボン賞、キネマ旬報賞を助演男優賞を受賞。『ポストマン・ブルース』(97)、『疾走』(05)、『がんばっていきまっしょい』(98)など。 ●リー・リーチュン 1952年生まれ。台湾出身。主な出演作は『恐怖分子』(86)、『暗戀桃花源』(92)、『極道黒社会』(97)、『現実の続き夢の終わり』(99)、『運転手の恋』(00)、瀬々敬久『MOON CHILD』(02)など、日本資本の作品への出演も数多い。
- 配給会社
- 角川ヘラルド映画